Z180-600mm初期ロット買った
jpg撮って出し大体7m程度の距離
私の評価は比較するサンプルが少ないので”一般的なレンズ”の描写を知りません。
先入観もなく、映し出された写真を見ての率直な印象になります。結論を一言で言うと”充分なレンズ”であり、この価格で超望遠を遊べることと使用感の良さは概ね満足に値すると言った感想になります。
ただ、すでに似たような画角のレンズを運用しているのであれば買い替えを推奨するほどでもないかもしれません。
とりあえずバズーカスナップ
jpg撮って出し、角度調整だけ
180-600mmを勿論スナップにも使っていきます。マウント負担軽減のためにレンズ側を持つのが基本だとか、強烈なフロントヘビーとか取り回しで経験がなく不安があるので近所を5km程4時間かけて田舎散歩スナップしました。
カメラ内モノクロJPG撮って出し
田舎散歩はオブジェクトが少なく、光の種類も影の種類も線の種類も質感の種類も少ない。けどここでスナップできればどこでも出来るようになると勝手に信じて習慣化しています。
Z180-600mmのフィーリング
撮影はZ8とレンズ保護にアルクレストを使用して手持ち撮影です。最大倍率とか基本的な機能は見飽きたと思うので割愛。
使い勝手は良いと思う
回転角とインナーズームと重心バランスが変にならない快適さは正義なんじゃないかと。特に困ることはありませんでした。
三脚座は微妙
手持ちでも三脚座を外すことなんて殆ないでしょうから取外し可能なモノではなくカッチリした三脚座にしてほしかったです。実際三脚に取り付けた際に縦横の回転で使用感悪いのは目に見えてますからとても中途半端です。
汎用性よりも剛性と使用感重視の方が幸せになれる人が多いのではと思っています。まぁ人による部分ですね。
ピント面の解像はズームとして充分
JPG撮って出しトリミング
MTF上であまり得意とされてないらしい開放望遠端でも撮影条件で必要分の解像はしてくれているように感じます。
等倍拡大ではやはり単焦点に見劣りするシャープネスです。Z24-120Sに対しても同じ印象を持っています。
感動はしないが条件次第で充分と感じる描写は出す。他ズーム同様に好みに応じて必要あらば現像で調整してクレメンスってスタンスが現実的なのかなと。
望遠端での雲がうまく撮れない
望遠端でピント面を拡大すると甘く感じる時がある。
ズームで等倍拡大は大体キツいとこありますが、特定のシーンでそれが顕著だったり。
陰影の微妙なグラーデションのガビガビ感は圧縮の関係によるものなので無視してほしいですが、どこにピントが合ってるかよくわからないボヤボヤした雲の写真。望遠端での遠距離がパキッとさせにくい印象
悪条件ボケを見る
ボケ感が分かりやすかったのでチョイス。ボケ部のザワツキとノイズ的なザラつきがある。ネイティブな段階から滑らかにしたいのであれば単焦点なのかなと。
アラ探しのための酷い条件での撮影。画角的に融通の効くレンズだが条件的に融通は効きにくいかも。ただ、このくらいで致命的と捉えるとなると金を積むしかなさそう。現像前提で条件決めしたほうが良さげです。
暗所は苦手、ISO雑感がやや割増かも
暗部でISOをチョイと上げると他レンズよりもノイズ感とシャープネスが悪化しやすい傾向にあります。光量が潤沢でない場合はAF精度も落ち気味で撮影難度が顕著に上がる。
必要であればノイズ処理をかけよう、蜘蛛の写真はノイズ処理して少し彩度を弄りました。実用範囲でザラつきは軽減出来てると私は思います。ガビガビしてるのは圧縮の影響。暗部は現像前提のつもりの方が良さげです。。
180-600mmはスナップにはアリだった
注文している最中ですら思った、出番少なすぎなのではないかと。サラリーマンが稼働させる機会としては限定的と思うのが多分普通。しかしスナップで使いたいという野望を持って買いました。
窮屈でない平地を歩くだけなら持ち方次第でZ8バズーカの3kg装備でも全然大丈夫だったりする。というか残りの人生で今が一番若いのに今渋ったらいつ重い機材で遊ぶねんって持論がある。異論は派手に認める。
中途半端田舎での広角はとても難しい。高頻度でスナップするなら一部を切り取る望遠のほうが都合がよろしいなぁと。
普段Z70-200VR Sもよく振り回しているのだがZ180-600mmはその延長程度の感覚。都内で使えないこともないがハードルは高いかと思うので、田舎スナップならではかも。つまり旅に出かけて車に積んでおけば世界すべてがフィールドになる説。
望遠スナップは瞬間というより散歩しながら面白い小さな被写体を見つけたいって場合に程よいです。
正直Z8で広角オンリースナップは理にかなってないと思うので、軽量広角と機材分けしたほうがスマートかなと思いました。
600mmという画角
大体右手を前に突き出して正面に向けてグッドな感じに親指をおっ勃てて欲しい。大体親指の爪とその周りの肉で隠れる範囲が600mmの画角です。
小動物を手軽に撮るには600mm欲しいと思いました。400mmはうまく近づかないと大きくトリミングする必要があるので対象に近づいて撮影する技量と運と条件が必要になります。上の写真は畑の番犬が警戒しない範囲外から表情を切り取りました。
標準域にかすりもしない画角ではあるが不発になることもないズーム範囲。超望遠がよくわからない人にとって奇跡の教材だと思う。そしてZ400mmTCVRSとかいうバケモノが欲しくなるまでがワンセット。
外観は良いが品質は微妙な個体だった
インナーズームで末広がりバズーカはイケメン。パッと見すごくかっこいい。しかし個体差だと信じたいがズームリング部のゴムが歪な形をしてました(問い合わせ予定)。
まとめ
超望遠持ってれば買い替える程でもないが、コスパ高めのデビューには強い選択肢。
暗所は苦手だが、価格を抑えたズームとしてはそんなもんかと思うので健闘してる印象。
描写に感動はないがズームとしてはSラインに近い程度に充分。
見返すと開放望遠端の描写は比較的やや甘い傾向にあるかもしれない。
取り回しの良さから私はスナップにも使い続けられる。
三脚座に対して考え方は人によるので要チェック。
インナーズーム込みでパッと見の外観は価格の割にイケてる。
悪い撮影条件の場合、影響を受けやすい印象。