日本一周は大げさなものじゃない
今回は旅の内容ではなく、日本一周という行動について思うことを書きます。
世間でよく聞くのが定年後にゆっくり日本一周しようと思っているとか、それが夢だとか。
ネットでよく見るのがキャンピングカーで日本一周、仕事を辞めて日本一周、ノマドワーカー日本一周。
頑張るなぁと思うのが自転車日本一周、徒歩日本一周
などなど。日本一周って色々な形がありますが、なんというか身近な日本一周て少ないと思うんですよ。土地に縛りの出る仕事をしてる人がなんやかんや大半だと思いますし、私もそうです。
キャンピングカーを買ったり各地でおしゃれスポット満喫するのは夢に見るところですがコストが高くて現実的に考えると怯むところがあります。収入的には私も旅費そのものは極力抑えるタイプですので。
日本2周程してみて夢がないことに気づく
日本一周のテーマ
まず日本一周すること自体は極めてイージーです。高速道路で通過していけば良いんですから。しかしそんなんじゃあ味気なくて、一周する価値ってものがないんじゃないかって気もしますよね。なので各々テーマを持つわけです。
各地の名産品やグルメを味わいつつ温泉に浸かる。
気になる景勝地と各都市部の町並みを見て回り写真で記録。
基本高速は使わず下道で周り、一宮神社を全て参拝する。
この3つが私のテーマなわけです。
日本一周に夢はない
私の場合は仕事も辞めませんし、土地の縛りもありますし、コストもかけられません。盆休みとGWを利用してそれぞれ日本半周をして現在4回終了させたって感じです。これは静岡拠点であることの強みもありますね。
私はアラサーで日本一周をしたわけですが、まず思ったのは若ければ若いほどやる価値が大きいということ。
現実的に見て高校生では資金面や期日面で難しくはありますから理想は大学生です。
逆に年齢を重ねることで日本一周の価値はどんどん下がっていきます。正確には価値が活かしきれなかったり密度が薄くなります。
日本一周というのは贅沢旅行でない限りは基本行動は大半移動による苦行です。かと言って贅沢旅行をすると日数もコストも無駄にかかって後半惰性になるわ高級路線で行くと体験が各地の趣よりも単なるラグジュアリーな体験に収束して日本一周の意味がないって具合に陥りがちです。
そして日本一周の価値は終わった後に出てくるものだと私は感じています。
日本一周の価値と若いほど良いって話
あくまで私の考えなので異論は当然あることは前提で今後も話を進めます。
①日本一周をやってのけたという単純な達成感はあります。実際はその事実を経ても特にインセンティブはないわけですが謎の自信がちょっと付きます。多分コレは若ければ若いほどポジティブに作用すると思います
②日本の規模感を肌で感じることが出来る。都道府県の位置関係を理解しやすくなりますし、改めて国内旅行をする時の計画建てがスムーズになりやすいです。これは一周してる最中での経験が活きてくるって意味もあります。これも若いほど価値がデカい。
③日本一周は話のネタの引き出しとして強力な部類です。やってる事自体は大したことでもないのですが、各地で色々なモノを目にしたり食したり体験したネタを摂取できます。若ければ自己紹介は日本一周しましたで充分でしょう。しかし年齢を重ねるとありふれたネタになりがち。
④実際に行くことで各地に対しての解像度が上がる。各県のなんとなくの風景やイメージなどを記憶として持つことが出来ます。これは何かの作品やコンテンツに触れた際に、自分の中で連想するイメージの質が上がっているので楽しめる量や質が変化します。、
また、知見が増えたことにより差異を楽しめるようになりやすいので、海外やらに行く際にもどれほど日本と違うのかが強く実感を持って体感できるんじゃなかろうかと思います。これも若いほど価値がデカい。
⑥メンタルに変化がでます。これは人による部分であり、実際にどのスタンスで一周するかにもよるので一概には言えませんが精神的に変化するキッカケになりうる行為の1つかと思います。
特に後半で旅自体に関して考えることが少なくなってくると、自分の存在や人生そのものを問いただし続ける時間になりがち。この時間に関してはアラサー～アラフォーくらいが適齢期なんじゃないかと思います。
定年後の日本一周は自分ならしない
人による(定期)
あくまで一般的とイメージする定年を迎えた人を想定しての話です。
①加齢により体力が低下、基本的には疲れやすく体力の上限が低くなるので休息は多く、かつ行動量は限られてくる方向になりがちです。例外もいるとは思いますが平均的に体力は低下しますし関節も弱く、内臓も無理がききにくくなります。
②休息の量と質の変化と行動量の減少はコストに繋がる。車中泊やゲストハウスで済むような場面でも心身に余裕がなかったり過酷な行程だったり疲弊していると宿を選ぶ場合がありますし期日も延びていく傾向です。日本一周という主目的に対しては無意味なコストが爆増しがちです。
③日本一周のネタが弱くなり、価値も薄くなる、上に書いたとおりです。日本一周した価値は後に聞いてくると実感していますが、単純に老後だとその後の期間が変わってくるってのがあります。
④金銭や時間に余裕がありすぎると体験も体感も変わると思います。余裕を持った旅行気分だと単なるバカンスになってしまう。それでもいいのだが若いうちでこそ選択できる方向性もあると思いますし自分としてはバカンスに憧れがない人間なので、体力があるうちに旅をしといたほうがいいなと個人的には思うのです。
低予算日本一周のTips
日本一周自体は車で回る場合、沖縄を除いて北海道へのフェリー代を除くと7000kmの燃料費は私の場合(20km/L 1L150円)5万円程度でした。仮に同乗者が居てもここに関しては車中泊が可能であれば宿代は浮きますし、温泉やランドリーで大体上手くいきます。土産を買わなければ10万円で私と同じスタンスの日本一周はフェリーを除けば可能です。大雑把に大学生のバイト代でも充分現実的な金額です。
期日に関しては半周を9日前後で実行しています。これは下道での話ですし一回の費用は上記の半分です。トレードオフな部分ですが高速を使う余地があるので必要に応じて行動範囲や期日は適宜調整できます。
結論
やりたければさっさとやった方がいい。
既に家庭をもって子供がいる場合だったり3連休以上がなかなか現実的ではないなど色々な環境はあると思います。日本一周に対しての最大の壁はここです。可能なうちにやったほうが良いです。
そして大したことなかったなと、周りに言いふらしましょう。
