Nikon Z8を買いました
まず前置きとして、写真下手なことは十分に自覚している。歴も浅いし技術もなく実績も無いので語るにも作例載せるにも恐縮の極みなのだが好きなのでまぁいいじゃないって前提で書いてます。
下手な素人に寛容になることこそ界隈が潤う手っ取り早い手法だと思ったり。
スマホじゃ無理な気がしてきた
スマホじゃ駄目なのか?現代でカメラ(写真)を始めるとなると無視できない疑問。コレに関しては別にスマホでも良いと思う。特に光量が十分あるのならば十分に映せるのでフォトコンやらプリントで遊ばずブログやSNSでピコピコするならばスマホで良い。ただし、遊ぶにしても暗所だったり点ボケを出す上の写真は撮って出しでは多分撮れない。
私は天邪鬼です。実際に使ってみなきゃわからんだろうと。失敗しようと経験しないと学べない人間なので興味を持ったら一回使うしかなかった。自分の頭の悪さには何よりも誰よりも自信を持っている。ここだけは譲れない、まかせろ。そうして最初のカメラにLeica買ったのが一年前の話。
カメラとしてカウントはしていないがSONYのZV1は元々ハイスピードの検証用に持っていた。カウントしていない理由そもそもWebカメだったりハイスピード運用であり、ファインダーがないのも自分の中では写真機としてシックリこないのでノーカンだ!ノーカンノーカン!でもいいカメラなんだよなぁコスパが。
なんやかんやセンサーサイズの大きさからか、スマホの写真に対して濁りやモヤを感じるような気がしてきた。編集しても良いのだが、なんかモヤモヤする。この勘違いかもしれない程度の気付きが後々に財布の紐を狂わせた。
一台目はLeica Q2だった
一年前に買ったLeicaQ2が私の最初のカメラです。まずカメラというか写真にハマるかどうかが確定的ではなかったので、低価格帯から順当にステップを踏むのではなく最初からそれなりに良くて使用のハードルの低さ(?)を意識してQ2を買いました。この時点でちょっと天邪鬼の匂いを感じていただけたかと思います。
Leicaを手にしただけで悦に浸って禄に使わないなんて残念な事にならないようにQ2をもって全国旅しました。今年の夏で北海道に行けば全国二周したようなもんです(全て下道)。これはカメラ(写真)に楽しみを感じていなければ有り得なかったと思う行動量です。つまりはハマった、というわけ。
しかし初めてのカメラに28mm単焦点一択しかないというのはスマホの延長としては最高だが、写真を趣味にするには理解できない部分が多すぎた。Q2をサブとしつつ便利なカメラが欲しい。そんな感じで買い足す流れになりました。
Nikonにした理由
ここからは非常に悩んだ、色々な作例を見つつ悩んでる中でZ9と58mmNoctの存在が自分はNikonに行くと、Z8を待つと決めた。当時はZ8なんて公式からは欠片たりとも情報が出てないのに全ての選択肢を殺してZ8だけを待った。ハッセルブラッドのX2Dにも揺れたがZ8を待った。
Nikonにした理由は撮って出しの色が好みだった。純正レンズもあると思うがナチュラルで透明感があり黒が綺麗。Leica好きはNikon好きな人も多いとかなんとか、逆もしかり。Leicaの良さの1つに黒の綺麗さがあると思う。明るく爽やかな写真は魅力感じても自分で撮りたいとは思わないので色としてはLeicaとNikonの二択になった。
Nikonにした理由は堅牢であること。他社に比べてアホほど重い。だが堅牢性の評価もピカイチ。既にQ2というサブカメラに軽量と取り回しの良さを任せて、日本光学工業のロマンに投資しようと決めた。元は軍に卸してたメーカーですから天邪鬼ごころを擽るわけですよ。
日本各地に行ってた際に-10℃以下になるようなこともありまして、Leicaが動かなくなる状態なんかもありました。各社調べてる際にチョイチョイ故障報告なんかも入ってきまして、やはり鈍器として鈍器鈍器してるのはNikonだなと。実際Z8のテストで雪山の吹雪の中で動画回してるシーンもあるので期待できます。
Nikonにした理由はNoctの存在があること。つまりロマンです。イカれてなきゃあんなレンズは出しませんよ、狂ってます。だからNikonにしました。
SONYにしなかった理由
SONYにしなかったのはボディのデザインが現代的でマウント部のオレンジカラーが好きではなかったのと天邪鬼が発動したから。実際に上の写真などで使ってみて凄まじく快適だったのですが、なんというか変態性でNikonを選びました。SONYは悪くありませんNikonが変態だったのです。
マーケティングでオッサンをターゲットにしない理由をどこかで聞いたことがある。天邪鬼で広告が逆効果にすらなりやすい厄介な客層だからだそうです。つまり私のことです。あとSONYはカメラ屋というよりも電化製品だったりセンサー屋だったりするイメージが強い。カメラ屋のカメラを買いたかったのもある。
あとPS5初期の最低の悪手を打ったクソみたいなマーケティングを根に持ってるのも1mmくらいある。
ちなみに以前までのSonyの撮って出しの色はかなり微妙に感じていました。が、処理が変わったのか最近のは色が良くなりました。個人的にSONYを買うなら現行だとA7R5が使ってみて1番シックリきました。オーバースペックですけどもね。
Canonにしなかった理由
明確な理由は特にないのだが、暗部が魅力的なNikonに対して明部が華やかな印象のあるCanonってイメージが自分の中にある。おそらく大衆に好まれるのもCanonの絵だと勝手に思っているのだが自分が撮りたいってのは華やかな印象ではないのでタイミングと好みの問題ですね。
NikonとLeicaはモノクロのイメージが強いのも1つの理由。何よりもNoctを持つNikonの変態性がCanonを選択肢から押し出した。変態は正義。
Fujiにしなかった理由
これはね~。とても悩んだのですよ~。X-pro系、イイ感じに変態ですよね~オジサンのツボを突くわけですね。フルサイズセンサーが上位互換だとか優れてるとかは思いませんが、フルサイズセンサーを前提に考えたのでFujiは選ばなかったわけです。APS-Cで買うのならFujiになっていたでしょう。
Z8を選んだのならGFXも視野に入ったわけですが、取り回しと万能さでZ8となりました。中判センサーの夢は捨てきれてませんが使いづらさを感じたのでそこの改善が後継機でなされるまで楽しみはとっておく判断となりました。
ハッセル、ペンタ、ルミックス、オリンパス、ライカ
ハッセルはX2Dで揺らぎましたが動画の可能性が完全にカットされている点が現時点の自分には痛恨でした。
ペンタ、オリンパス、ルミックス、ライカに関しては特に色の魅力を各社感じます。正直絞りきれないのですがレンズ遊びするボディとしてNikonZマウントが最もマーベラスなんじゃないかと思ったわけです。光学的にロマンあふれるZマウントの大口径ショートフランジバックに組み合わせてみたいと思ったわけです。
各社ガッツリ書いてると終わらないのでここらへんで
レンズ(頭おかしくなってきた話)
NIKKOR Z 24-120mm f4 S 購入完了
約14万円。
Z8と一緒に買って操作設定決めてる最中の一枚です。
おそらくカメラのキャリアが長い人からしたら最初の選択肢にこのレンズが有ることを「いい時代になったもんだよ」と日本で多分二人くらい言ってると思います。飲み会で「酒は何を飲むかじゃなくなくて誰と飲むかだ!」と同じくらい言われてるかもしれません。
NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR 予約完了
約23万円。
普段の生活で全く必要のない画角だ。コスパは良いはずなのだが稼働率が人によって大きく変わる超望遠なので初心者突っ込むには闇が深い。だが手を出すなら早打ちしたほうが迷走せずに結果安く済む説が自分の中で有力です。使うかわからないが使わないとわからないので使う。2023年で一番賢いワードが今出た。IQ100が炸裂したパワーワード。震えが止まらない。
超望遠としてはコスパは良いのだが、普通に高い。しかし、趣味を拗らせた男が人生で一度は言いそうな言葉に「コレはね…安いんだよ!(安くはない)」がある。それである。
お気づきだろうか
Z8本体で55万程度、24-120で14万程度、180-600で23万程度。
この時点で92万円程度である。だが、標準域の明るいレンズがないのである。100万円まで残り8万円、Nikonのレンズに理解がある人なら次に狙うレンズに想像がつくと思う。そう、50mm単焦点である。
NIKKOR Z 50mm f1.2 S 検討中
27万程度
残り8万とかいう前置きを吹っ飛ばす脅威の27万円。50mm単焦点なのに重量は1kgを超える、見た目は中望遠と間違えるほどの大砲っぷり。標準域なのに見た目と取り回しの悪さは標準じゃない。素人の自分がどう考えても買うべきは他にある。
しかしだ。そもそもNikonのNoctやら諸々の変態性に引かれてZ8を買ってるわけ。そもそも軽さやらなんやらは体力的に限界を迎えてから考えればいいわけ。残りの人生で一番若い瞬間は今。Z8まで買っておいて一番使うであろう画角にコスパ優先ってのもシックリこない。
だが5月に車を大きく凹ませ、九州旅にでた出費やらも合わせると200万にもう手が届く勢い。頭がふわふわしてくる。
NIKKOR Z 50mm f1.8 S 検討中
8万程度
なんやかんやで取り回しの良い標準単焦点はお安く欲しいよね。冷静に考えると安くも小さくも軽くもない。NikonZ8を買ってしまって身の丈を見失った末路がこれである。そして前言を撤回もせずになかったことにしようとしている。こういう大人にはなりたくないものだ。
NIKKOR Z 70-200mm f2.8 VR S 検討中
33万程度
そもそもLeica Q2と差別化して望遠寄りにしたい欲があった。描写に期待を持ちつつズームで便利なZマウントの大三元、そして蛍石とSRレンズを積んでいる。当初はこのレンズが使いたくてNIKON Zを夢見てたことを忘れていた。90万使ってから思い出すことではない。が、思い出してしまったからには仕方がない。仕方がないのだ
NIKKOR Z 40mm f2 検討中
3万程度
なんか高いレンズばかり欲しくなってる自分だが、正直Zマウントは特に安かろうと十分に映るので効果なレンズを買う必要は無い。良い写真に必要なのは高価な機材ではなく、映せる機材と環境と技術。だが金を持ってるわけでもないのに妙に良いカメラを買ってしまうと引っ込みがつかなくなる。
価格に注目してしまうレンズだが、他のZレンズと比べて光学の設計的な思想が他と少し方向性が違うみたい。Zマウントの利点を活かしつつ軽量コンパクトに収めて消しきらなかった収差をオールドのような心地良いものに調整するミニマリズム的な思想が見えるとか見えないとか。
だが、やはり安いのは良い。ポイントだけで変える程度の価格、被りのない画角、それなりに明るく、軽く小さい。買っても後悔しないだろうが、3万円あれば実は色々なものが買えることに気づく。数十万円とかになると何も考えられなくなるのに値段が現実的だと冷静な気づきがある。
おまけ Leica Mとかオールドレンズとか
Nikonにすると決めた段階からLeicaとの組み合わせは考えていた。だが、まずは現行のNikonが描くZの光学を純粋に楽しみたいのでオールドレンズとLeicaレンズは気長に考えようと思う。現段階で気になるレンズリストを以下に羅列する。
欲しいレンズリスト(調べ途中)
Leica SUMMILUX-M f1.4/50mm
↑時代はまだ決まっていない。中古との出会いも含め気長に考えようと思う。高い。ノクチに夢を見ているが高すぎるので先にズミルックスかなと。ず~っと思っていたのだが今はオールドのNikonが気になる。ノクチも気になるがジャジャ馬なレンズで遊んでから考えることにしてる。
Leica SUMMICRON-M f2.0/35mm
↑時代はまだ決まっていないし、APOかどうかも決まっていない。APOがつくと100万を超える価格。高い(高い)。ただ、最近Leicaのレンズは軽量であるアドバンテージはあるが、ソコに対して大金つぎ込むべきなのかと思いつつある。携行性とミニマムなスタイルは一応Q2でも実現できるっちゃ出来てるのでZ8が肌に合わなかった場合に考えようかと思う。
MINOLTA M-Rokkor 40mm F2
↑ミノルタのレンズは是非とも一本所持したい。自分が写真にハマるキッカケになった写真家が愛用してたミノルタであり、このレンズはLeica設計の和製ズミクロンという面白さがある。画角も面白い。
MINOLTA MD Rokkor 50mm F1.4
↑同じくミノルタ。あまり人気がなく相場が安めだが私は好きなので。中望遠のも気になる。
Nikkor-S Auto 55mm F1.2
↑NikonのかつてのF1.2。明るさと言うよりもシンプルに描写が好きそうだ。まだ他のレンズ含めて下調べが足りないが、人気があまりないのか相場も安め。問題は古すぎて良い個体を探すのに少々難度が高そうなところ。だがそれもいい。
Nikon AF-S NIKKOR 58mm f1.4G
↑オールドではないが前マウントのレンズ。シンプルに描写が好き。だが高いので現行のZ1.2を優先して気長に様子見しようかなと日和ってはいる。
AF-S NIKKOR 105mm F1.4E ED
↑オールドではないが58mmの思想を受け継いだボケの描写。時代的にはSigmaのArtと似たような時期らしく当時はSigmaの解像力が注目されて解像力時代に突入したそうな。そんな影で薄い扱いになってしまったNikonの三次元ハイファイとかいう概念なのだが、ボケの階調に美しさを追求する思想を自分は推したい。
Z50f1.2でもZ58NoctでもAF-S58でもこのレンズでも思想が反映されてると思われる。Nikonを持つのならばNikonの思想が強く反映されたレンズが欲しいなと。問題はZのラインナップが一通り揃ったらf1.4ラインなどでこの思想をガッツリ展開してくるんじゃなかろうかという財布に優しくない展開が怖い