電動昇降デスク使って1250日、満を持してのレビュー
2019年2月1日に電動昇降デスクを購入し1250日が経過。気づけば家に電動昇降デスクが3台になりました。今回は電動昇降デスクを長期間使った経験を踏まえつつFLEXISPOT E7のレビューをしていきます。

長期間使用したからこそ語れることを中心に、濃いレビューを書いていきます。内容が多いので目次を活用すると読みやすくなるかと思います。
※デスクの画像は全て編集者撮影、無加工で記載しています。
先に結論 来世も買う
買ってよかった。
電動昇降デスクでなければならないメリットが多い。言葉で褒めちぎるのは簡単だが、地獄のようなハードワークを実際に支えてくれた経験が自分の中では大きいです。自分が思う改善できる箇所やデメリットもありますが電動昇降デスクを自分は来世も買うでしょう。これが結論です。
メリット
適切な高さによる姿勢改善
多くの既製品は高さをシームレスに変更することが出来ません。
身長や座高は使用者ごとに違いますし、タスクの内容、椅子、キーボードによっても適切な高さは変わります。さらに言えばモニターのサイズ感や好みの角度だったりパームレストやデバイスの厚さも適切な高さに影響を与えます。電動昇降デスクであればスイッチを押すだけで、環境に適切な高さに即時調整が可能です。
適切な高さに設定することで正しく疲れにくい姿勢で作業に向かうことができます。また、リモートワークの普及により自室への導入を検討する方にとっては特に相性がよく、多くの目的に応じて高さを変更できる機能は大いに活躍します。
可動範囲がとても広い
可動範囲は58cm~128cm、座位から立位まで幅広く対応します。机1つのスペースで普通に使うこともスタンディングとして使うこともできるので省スペース運用の選択肢を持つことが出来ます。
下限高さ58cmも重要なポイントです。多くの机は65cm~70cm程度の高さであることが多いのですが、高さ65cmはキーボード作業を想定すると身長165cm~168cmが目安とされています。日本人の男性平均身長は約171cm、女性の平均身長は約158cmです。調整の幅があることにより多くの人の適切な高さに対応できます。
以下のサイトを参考に目安を記載しました。古いJIS規格ではなく身長に机の高さを合わせることで確実に快適性が変わります。
参考サイト:バウヒュッテ
高さごとの使い分け
スタンディングデスクの高さは長時間作業に向きません。クッション性のある上履きやマットなんかが無いと疲れるので座りたくなってしまうのです。ですがスタンディングデスクは椅子に座る等の動作が不要ですのでデスク作業とそれ以外の作業が凄くシームレスなんです。タスクと姿勢の相性で使い分ける考え方をすると昇降機能がより使いやすくなると考えています。
自分を管理するトリガーとして何が馴染むかは人それぞれです。私の場合は姿勢をトリガーにして、短時間でササッと済ませるタスクはスタンディング、ガッツリ量をこなすタスクは座って取り組むのようにしています。座った状態は楽ですが思っていたより時間を無駄にすることが多いので姿勢をデスク側で決めて自分をマネジメントするのが私には効果抜群でした。
血流改善とリフレッシュ
座ることで第二の心臓ふくらはぎが十分に機能しなくなったり太腿が圧迫されたりで血流が悪くなります。短時間であれば問題はありませんが座り続けるリスクについての論文は多く出ています。ダルくなったり集中力が低下したり、肩こりや腰痛などの症状としては書き出せばキリがありません。
昇降デスクなら1タッチで高さを変えれるため、デスク側で姿勢の選択肢を増やせるメリットがあります。
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在宅ワークやタスクに本気で取り組んでいると一週間で100時間キーボードを叩き続ける、50時間以上連続でタスクに取り組む時が私にはあります。おしゃれに仕事をしている自分をイメージするのも楽しいですが、ライバルと戦うときは徹夜で泥臭いタスク処理の競争ですのでスマートな仕事などと言っていられない時もあります。
体は正直なモノで無理をさせるにも限界があります。姿勢の選択肢を持つことで血行不良を改善したり、変化をつけてリフレッシュしたりすることが出来ます。50時間以上徹夜でタスク処理するにも姿勢の選択肢があるかないかの差は確実にあると私は実感しました。胡散臭く聞こえるかもしれませんが、いざという時に本気の自分を支えた経験から無視できないメリットだと考え、特殊な例ではありますが記述させていただきます。
快適な形状、フレームのデザインが秀逸
デスクの天板四隅に脚があると椅子を回転させたり、足を動かした際に干渉しがちでデスク下の空間に窮屈さを感じることが多いです。E7は中央サイドに2本の脚がある構造で足回りの空間に窮屈さがなく開放的です。
天板裏となるフレーム部分はケーブルを収納するスペースが設けられており、ケーブルマネジメントを考慮したデザインとなっています。このフレームを活用することでデバイスやガジェットのケーブルをデスク裏で管理しやすいメリットがあります。
自分の好みにできるカスタマイズ性
モニターアームなどのクランプが干渉しないフレームであるため、昇降コントローラー以外の好きな箇所でクランプを使用することが可能です。
私の場合は少々やりすぎですがモニターアーム4本とマイクアームをクランプで固定してあります。これにより天板スペースの9割を自由に使うことが出来ます。ケーブルの煩わしさやモニターの圧迫感とは無縁のデスクにカスタムできました。
広い空間を確保できるため、設置する照明にも融通が効きやすいです。天板裏にレールを仕込むなどのカスタムも注目を集めています。
自身で気に入ってる天板を使用することも可能です。IKEAやホームセンターで買うも良し、気に入った無垢材を使うも良しです。以下に2つ個人的な推しを提案しておきます(KANADEMONOとGAIA STYLE)。


1250日使っても異音一つしない耐久性
旧モデルのE3の話にはなるが購入から1250日経過しても動作に不具合や異音が発生したりしたことはなく現在も元気に動いています。E7も現在問題なく稼働しておりE3よりもスムーズなモーター音です。
デメリット
重量がある
フレームだけで30kgオーバーと重量があります。
組立そのものは簡単ですが重量があるのでカーペットなどで床を十分に保護して広い空間で組み立てましょう。組み立て前の部品は無理して一回で運ばずに開封してパーツごと持っていくのもアリです。重量は剛性を確保するためのトレードオフですので仕方のない部分なのかなと考えています。
配線カバーが変わった
E7の配線カバーは分割式から大きな1つの化粧カバーに変更。この変更は試行錯誤して配線をイジってる最中は面倒に感じました。旧モデルの方が見た目もスペースもスッキリしています。これもトレードオフであり、収納力の利点を得てはいるのですが個人的には旧作のほうが好みでした。
プラスドライバーが付属しない
六角レンチは付属しますがプラスドライバーは付属しませんので注意してください。
チェックポイント
昇降機能は実際使い続けるのか?
人と環境に大きく左右されると考えます。
私は頻繁に使っています。タスクと高さ設定をセットに考えているので今では固定式に戻れる気がしません。最近はNETFLIXと筋トレを始めたのでE7をスタンディングの目線まで高く設定して、少し退いた位置でスクワットしたりダンベル振ったりしています。日常的なタスクに昇降機能を組み込むと使いようはいくらでもあります。
コストパフォーマンスはいいのか?
人とデスクの使用頻度と目的のタスクによります。
仮にスタンディングを使用しないにしても秀逸なフレーム形状と、自身の環境にデスク側を合わせられる機能を考えたらコスパが悪いと思うことはないと考えます。電動昇降デスク自体は各社続々と参入してきていますがE7は価格控えめであるため個人的にはコスパ良いと思っています。その結果FLEXISPOTの電動昇降デスクが家に3台もあるわけですが…。
オススメの製品種は?
現在はE7。
無駄がなく必要な機能を積んだE7は最も使いやすくカスタムもしやすい。デュアルモーターでサクサク動作しフレームが優秀なため万人に勧めるのは個人的にE7です。
今回省略したポイント
買わなくてもわかる部分として今回の記事では
・高さのメモリーが4つある
・寸法、幅・安全機能
・1mm単位の調整
・FLEXISPOTが扱う天板の種類
・電動昇降デスクの中では安い
に関しては、買わなくてもわかる&他者がいっぱいレビューに書いてるので割愛させていただきます。
まとめ
電動昇降デスクを1250日使ったユーザーとして良いプロダクトの使用感や魅力が少しでも伝われば嬉しいです。
ワークスペースの基礎となるデスクそのものを機能的にすることで多くのメリットがあります。単なる仕事の場ではなく自室であるからこそ拘ったぶんだけ大きな恩恵として返ってきます。
私の場合は仕事以外でも手作業だったりゲームを本気でやってたりもしてワークスペースと兼ねた妥協のない環境をE7で構築することが出来ました。是非検討してみてください。