私のコーヒー器具周り 2022年

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目次

2022年の珈琲はこれで始める

 モノやガジェットの選別自体は7年ほど前から継続して行っている自分の珈琲環境2022年スタート版になります。昨年と大きな変更はなく、自分の中で完成に近いと感じています。

コーヒー抽出器具

 コーヒーを楽しむアイテムは数多くあり、開発者の思想からメソッドに沿って器具が開発されています。コーヒーを抽出する最後の変換フィルターこそが抽出器具であり、ドリッパーやプレスなど多くの選択肢が存在します。

 嗜好品ですので多くの場合優劣ではなく好みでの選択となります。今回は私が選抜した2022年スタート段階での抽出器具をまず紹介していきます。

ドリッパー部門

 主にペーパードリップで日常的に淹れるコーヒーです。さっぱりしていて香りを拾いやすく飲んでて疲れにくい常飲向きの抽出方法。器具のメンテナンスが簡単ながら淹れる工程で個性を出しやすく拘りの出やすい器具です。

 今まで20種近くのドリッパーを試してきて、私のレギュラーを選抜し今回は2選となりました。

SIMPLIFY the Brewer

 2021年マストバイの1つであるSIMPLIFYです。キックスターターにて個人が開発したドリッパーで最大級の口径と抽出スピードを誇り、公式が推奨している抽出レシピからも特殊なドリッパーであることが伺えます。

 このドリッパーについて語ると長くなりますので短く留めますが、特徴を簡潔に述べれば抜群の安定感で高速抽出を実現する利点にあります。コーヒーをハンドドリップで淹れることが完全に習慣化していて特にシングルオリジンやスペシャルティなどの高品質な豆を安定抽出したい人には最高の選択肢です。

 一般的に高速抽出は湯の流れの影響をシビアに受けやすく味を安定させるには相応の器具と熟練した操作が必要になりますがSIMPLIFYは器具も操作もほぼ不要ながら安定した抽出が可能です。2021年を振り返れば9割はこのドリッパーで抽出していました。キャンプなど外出用でも最高の選択肢だと思います。

HARIO V60

 コーヒードリッパーと言えばV60と言っても過言ではない程にショップでの普及率が高いドリッパー。こちらも高速抽出が特徴で、湯の流れの管理次第で自由度の高い抽出ができる点が魅力。しかし味の安定を考えると各条件の管理を意識する必要があるため定番として挙げられるV60ですが玄人向けのドリッパーと認識しています。

 SIMPLIFYは楽に高速抽出を安定させることに対して、V60はハンドドリップの工程を楽しみつつ味をデザインしていく楽しさがあるドリッパー。抽出させるコーヒーの味はどちらも高速抽出タイプのためクリアでさっぱり傾向。条件次第でジックリ抽出したりも可能ですが自由度を求めるならV60かも。私が使用しているのは杯数が少ない黒のモデルです(現在廃盤のためリンクは02サイズのものです)。

プレス部門

 ペーパードリップとの気分転換にプレスを使用します。私の場合はペーパーは高速抽出であっさり目のみで選抜し、パワフルなコーヒーはプレスで淹れる使い分けをしています。

BODUM COLUMBIA 0.35

 フレンチプレスの王道BODUMのオールステンレスモデルです。外観のシンプルさと耐久性と断熱性に優れています。壊れることがあっても同じ製品をまた買うでしょう。

 私の場合はフレンチプレスを使用する時点でパワフルなコーヒーを求めています。なのでフィルターの網は粗めの純正品を採用。社外品のオプションや別のフレンチプレスも数種試しましたが抽出工程が面倒であったりメンテナンス性が落ちたりフレンチプレスの魅力が損なわれたりと最終的に原点に戻りました。

 抽出器具がサーバーを兼ねる上にケトルの品質を問わず注湯の時間配分もアバウトでOKのため外出時に重宝します。

AERO PRESS

created by Rinker
エアロプレス(AEROPRESS)

 エアロプレスは道具を少なくしつつさっぱり目のコーヒーを飲みたいときに採用します。私の持っているエアロプレスは旧型でサーバーはありません、興味ある人は新型のAERO PRESS Goも是非チェックしてみてください。

 エアロプレスはメタルフィルターを主に使用。正直出番は少なめで、理由として豆を多く使う抽出レシピしか自分が追求しきれてないことにあります。いろんなタイプのコーヒーを味わいたいが器具を最小にしたい人はエアロプレスは良い選択肢だと思います。フィルターは他にペーパーと疑似エスプレッソを作るPrismoを所持しています。

エスプレッソ部門

 主にミルクを使ったアレンジでラテやカプチーノを飲みたいときに使用。最近ではエスプレッソ単体で楽しめるクオリティだったりすることもあるので我が家で出番が増えてます。一般家庭で楽しむ趣味として非常にリッチでニッチでエッチな抽出方法です。

Flair 58x

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 完全手動エスプレッソマシンで電気を使用せず抽出が可能です。一時期メディアにバラ撒いていたメーカーなので勝手ながらネガティブな印象を持ってた自分ですが58Xを手にして満足度はとても高いです。

 採用した理由としては故障リスクが低くメンテナンス箇所が最小であること。家庭での使用でドリップメインの環境ですのでエスプレッソマシンの管理の手間は最小であることが望ましかったのです。圧力、熱、電気、水というメンテンナス四天王が揃い踏みの一般的なエスプレッソマシンですが、Flairは壊れる要素がほぼない点が魅力。抽出されるクオリティに特に不満もなく安定しています。スチーマーがない点には注意です。

La Pavoni Europiccola Pro

 Flair導入前のメイン機で歴史のある名機。007の小道具として登場したり博物館に置かれたり近代美術館の認定受けたりと存在がレジェンドなエスプレッソマシンです。近代のエスプレッソマシンに比べて抽出の安定化が難しく色々カスタムされたりして愛されています。

 私もPavoniは大好きで抽出は難しいものの満足していました。しかし今後使い続けるにあたってメンテナンスを考えた瞬間採用し続ける自信が揺らぎFlair導入に踏み切った形です。FlairにスチームがないのでPavoniは現在スチーム専用機として活躍してくれてます。

コーヒーミル・グラインダー

Mahlkonig EK43S

created by Rinker

 業務用電動グラインダーで木のパレットに乗って我が家にやってきました。バリスタの大会でも使われ世界中の多くのカフェで採用されているグラインダー界のレジェンドです。コーヒー好きが自宅に持つグラインダーとしてはオーバースペック、だがそれが良い

 一般家庭でコーヒーグラインダーに投資する場合は高級ハンドグラインダーがオススメされるが切断方式が違うため味の傾向も違い、EK43Sはシャープでクリアな味わいで豆の個性の輪郭を残したコーヒーが楽しめる。

 個人が持つにはコスパは最悪、使い勝手が良いわけでもなく部品は高価。しかし爆速で豆を粉砕し部屋に鎮座するデストロイヤーEK43Sはお家バリスタのロマンが詰まっている。パワー!

Weber Workshops HG-1

created by Rinker

 斬新な外観のハンドグラインダー。所有欲をギンギンに刺激する見た目と巨大な刃を有するHG-1はエスプレッソ用として我が家で活躍してくれている。ハンドグラインダーとしては挽く速度が早く、インテリアとしても機能する存在感。コスパなどという概念の外にある家庭向けグラインダー。はっきり言ってオススメはしない。だがそれでいい。キャンプ場にこいつを担いで行けば注目間違いなしの変態器具だ。

COMANDANTE v3

 普通のハンドグラインダー。高級ハンドグラインダーの先駆けとして名高いコマンダンテ。転売が横行し精巧なコピー品が出回ったりと酷い時期もありましたが徐々に落ち着きを取り戻している。

 私の場合は外出用のコーヒーグラインダーとしての使用が主。特にフレンチプレスはコマンダンテを使うことが多い。自分の手持ちの中で人にオススメできる唯一のグラインダーがコマンダンテになる。現在別のVerのコマンダンテを注文中で選手交代予定。

ケトル

 まだ答えが出ていない部門。現在それまでの繋ぎとして選ばれている

昇温ケトルRussell Hobbsドリップポッド

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ラッセルホブス(Russell Hobbs)

 昇温用のケトルでコーヒーでのドリップには使っていません。コーヒー以外では便利な注ぎ心地ですが、このケトルである必要性は特にないので代替品を探してる最中です。

 自分としては昇温ケトルに注ぐ湯の細さを求めずに分担することにして南部鉄器+IHヒーターかRusselHobbsの新しいT型ケトルかで考えています。コーヒーのためであればBrewistaや山善が有力候補ですが見た目が好きでないことと、お茶を入れたり白湯を準備したりカップ麺作ったりと別の使い方をしたいため導入していませんがまだ考え中です。

コーヒー注湯ケトル タカヒロ雫細口

 ハンドドリップ専用のケトルとして使っており注ぎ心地は抜群。1回の抽出が3人分までであればオススメできるケトルです。匠の技が光る名品です。他にも抽出ケトルを試しましたが全体的な質感の高さ、湯の細さと注ぎ心地、蓋の精巧な作りから結局タカヒロに戻っています。

紹介せずにいられない小物

Weber Workshops Blind shaker

 コーヒーグラインダーを持っているすべての人に知ってほしい小物。粉砕した豆を受ける容器、蓋をすれば粉を降って混ぜる事で均一にブレンドしつつ容器の到るところに付着した粉をまとめる事ができる。中蓋を取ることで飛散させずにコーヒー粉を下に落とすことができて散らかさずにコーヒー粉を扱うのにとっても便利な子。

 あまりにも素晴らしい発明品のためコピー品が安価に作られている。私が持っているのはオリジナル品のためコピー品の精度は不明。買う買わない以前に存在を認知してほしく紹介する素晴らしいプロダクトです。

AMERICAN PRESSのファネル

 2021年コーヒー器具マストバイの1つがこのファネル。圧倒的地味さが他の追随を許さない。飛散防止を防ぐ漏斗と同じような役割を果たすガイドとして機能する。

 アメリカンプレス自体は所持していないが上記のBlind shakerの径よりも細くまとめたい場合に使用し、ペーパーフィルターで最も厄介なKalitaWaveフィルター、各プレスへの投入を主に色々と役に立ってくれている。ちなみにHG-1との相性が抜群だったりする。この地味さからガチであることが伝わると思う。

KINTO コーヒーサーバー

 デザイン、ガラスの厚さ、使い勝手、メンテナンス性、コスト。全ての要素を高水準に満たす傑作コーヒーサーバー。殆ど外観で選ばれやすいコーヒーサーバーですが自分としては捨て置けない要素がある。

 素材が単一であることで清潔な状態を容易に維持、厚めのガラスでそれなりの耐久性、アイスコーヒーでちゃんとした氷が入る口の広さは掃除もしやすい。そして中身の量を大まかに把握可能ながら主張の少ない目盛り。それでいて入手性がよく、多くの器具と馴染みやすい直線的な外観。完璧…完璧なのだ…

コーヒー用照明ArtemideTIZIO

 多灯分散照明のため光量を確保すべくスペース別に照明を用意しています。コーヒーにスポットを当てることで器具の質感が際立ち手持ちの器具の魅力を最大限に発揮しつつ視認性を確保してくれます。私はこの照明を使ってコーヒー豆を照らし欠点豆を取り除いています。過去に小石が混入していたこともあったのでグラインダーを持っている人は豆のチェックを習慣づけておいたほうが器具のためにも購入した珈琲屋のためにもなるのでやったほうが良いってのが個人的な意見です。

 採用しているのはアルテミデのティチオ。直線的なデザインがシャープな印象で可動範囲が広く簡単に照明の位置を調整できます。コーヒーにインテリア性を求めるならオススメの照明。現在リプロダクト品を使用しています。

浄水器Everpure

 水道直結の浄水装置。工事が必要なため追加で備品が必要なり他のモノより導入ハードルが高いが2021年マストバイに数える見返りを提供してくれている。カフェでの導入も少なくない浄水器。

 以前は容器に水を入れて浄水するタイプだったが面倒くさく、スペースをとりデザインがイマイチ。その全てを解決し浄水能力は更に上であるEverpureはコーヒーのみならず飲料水をじゃぶじゃぶ浄水してくれるので茶、酒、水、白湯で大活躍。人間の水分の割合は成人でも60%以上、水の質を上げることで肌や髪にいい影響が出ている気がする。何より飲料の味と香りがクリアになる。導入して満足感が凄い一品です。

RHODES DUST BRUSH

created by Rinker
ダルトン(Dulton)

 小さな箒と塵取りがセットの卓上清掃用具。ハンディ吸引器もいいですが設置スペースと電源管理の点で優位性があります。その都度ササッと掃除できるので空間を綺麗に保ちやすいです。他の細い箒と併用すると良いです。

業務用おしぼり(ブラウン)

 どれだけ注意しても汚れる時は汚れる。コーヒーで言えば特にエスプレッソを扱う人には強くオススメする。雑巾としてウエスとして布巾として色んなシーンで活躍する。質よりも数で衛生面にコミットする。購入時は糊で吸水性が低いのでテキトーに何度か洗濯しよう。

まとめ

 2022年スタート段階のコーヒー器具周りをザックリと紹介させていただきました。最後まで観覧いただきありがとうございます。現状満足しているものの買い替え候補はいくつかあり、新製品待ちの状態でもあったりします。買い替えだったり気になるアイテムの情報はTwitterにて頻繁に発信しているのでフォローしていただけると嬉しいです。

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