バルミューダのコーヒーメーカー6万円は流石に高過ぎな件

BALMUDAから新たにコーヒーメーカーが発表されました。

洗練されたルックスとシンプルな操作、クリアな後味バイパス注湯機構、外気温の影響を減らす温度制御と真空二重ステンレスサーバー。推せる、購入に値する。

が、価格を見てその思いに霞がかかる。税込み59400円である。PRを見漁り各メディアの先行レビューを見漁るが私は59400円の価値を機能に見いだせなかった。

今回は高級半自動コーヒーメーカー BALMUDA The Brew の発表を受けて思ったことを忖度なく書いていく記事です。私はただの珈琲好きの素人。だが機材だけで100万円程散財している。価格に見合うと感じれば今更59400円でも購入に躊躇することはないです。

※記事と並行して動画もアップしています

目次

お先に結論

引用元:https://www.balmuda.com/jp/brew/

先に結論から言えばコストパフォーマンスは悪い印象がどうしても強い。だが見る角度、入り口次第で評価を変える程の洗練された外観が魅力だろう。

インテリア性の高い機材を設置するのが目的でコーヒーメーカーとしての機能も果たす。その角度で見るならば十分に魅力を感じる。逆の角度であるコスパから見る場合は厳しい、私は後者の角度の為ややネガティブな印象を受けたのが発売前のリサーチによる結論となる。

しかしバルミューダにそもそもコストパフォーマンスを求めている層は購入層のメインではないだろう。”体験”を提供することがバルミューダの思想となっており機能と価格のバランスだけでは評価しきれない部分もある。 

特徴一覧

引用元:https://www.balmuda.com/jp/brew/

記事が長くなるので簡単に特徴を書き出す。

ストロング&クリアな味わいを

元はエアロプレスに似た抽出法で開発がスタートされたそう。コストの問題で製品開発が頓挫し抽出法は変更となったが、目指す味の傾向はストロング&クリアと変更はない。抽出のレシピとして最後にお湯だけを注ぎ雑味をカットさせる考え方は後味をクリアにするハンドドリップの抽出レシピやエアロプレスのレシピと同じ考え方だ。

後味クリア、雑味なしへ

抽出の最後にお湯だけを注ぎ後味をクリアに雑味をカットする。そのための機構としてコーヒー豆を介さずに湯を注ぐ機構が必要でバイパス回路が設計されている。コーヒーメーカーとして差別化されたポイントでもあり、コストがかかるポイントでもある。だが効果は確かなものだろう。一昔前からある手法ではあるがコーヒーメーカーに実装している例はまだまだ少ない。

安定した抽出、緻密な湯の制御

引用元:https://www.balmuda.com/jp/brew/

注湯は0.2ml単位で制御されている驚きの精度。湯温も工程ごとにプログラミングされており外気温による影響を排除し、安定した理想とする抽出をボタン一つで実現する。抽出された珈琲は真空二重構造のステンレスサーバーに落ちる。各器具が統一された秀逸なデザインでありながら機能性も兼ね備えているで、新たに追加して器具を購入検討する必要性がない。

3つの抽出レシピでシーンを分ける

レギュラー、ストロング、アイスの3つの抽出モードがありレシピとして湯温管理と注湯速度がそれぞれ設定されている。

レギュラーは常飲しやすいバランスが取れた香り高いモード。ストロングはバイパス注湯を行わない少し濃い目でボディ強めのしっかりした味わい。アイスは詳細不明だがアイスコーヒー用に氷を投入した際に風味を損なわず楽しめるよう専用の抽出法となってるようだ。

オールシーズン飲むであろうホットコーヒーは2モードということになる。

気になるポイント

上記の特徴は確かに魅力的に感じる。だが59400円の価格は無視できない。既存のコーヒーメーカーたちと見比べて価格差分の優位な機能があるかを考えてみると厳しい印象を私は持った。

緻密なプログラムより欲しいのは調整幅

引用元:https://www.balmuda.com/jp/brew/

最後のバイパス注湯を除けば基本的には1万円付近のコーヒーメーカーと似たような動作となる。ただ緻密に計算された湯の管理がこのコーヒーメーカーの真骨頂だと謳っている。

だが私が思うのは”何に対して緻密な計算がなされているのか”という点である。コーヒー豆の状態は産地、焙煎度、処理方法、粒度、鮮度、保存方法など大雑把に挙げただけで味に直結する要素はいくつもある。しかし緻密な計算がどの状態のコーヒー豆に対してなされているかがわからない。抽出方法は一定なのでコーヒー豆を純粋に比較できるというメリットは確かにあるだろう。しかし一定であるメリットだけならば別のコーヒーメーカーでも同じ。となると緻密なプログラムであっても豆に対して調整ができないのであれば特段メリットとも思えないのである。

現実問題としては焙煎された豆を店で挽いてもらい200gで買う。最初の一杯が好みでなければ残りの豆も全て好みではない条件で一定に抽出されるわけである。シンプルなモード選択は無駄がなくミニマルで美しいが、価格を考えた際に選択肢が殆ど用意されてないのは気になる。6万円のコーヒーメーカーの使用体験が窮屈であるのではないか懸念を抱くのである。

仮にレギュラー、ストロング、アイスの3モードそれぞれを軸に調整が多少効くのならば懸念は無視できるが事前情報を確認した範囲では調整ができないように見受けられる。個人的には豆に対してアプローチを変えられないのは100%豆に条件依存してしまう形となり窮屈この上ないのでネガティブな印象を持ってしまい、価格がやはりどうしても気になってしまう。個人的にはスマートフォンのアプリ連携で詳細設定変更が可能であれば理想のコーヒーメーカーになりえた。

明確な機能差はバイパス注湯

温度管理が緻密でも豆の状態は一定ではなく買う豆次第で品種すら変わる。湯量を0.2mlでコントロールしても豆の量というのは見合うほど正確に準備するのは容易ではない。コーヒー豆を焙煎や粉にしてから時間経過で状態も変化する。そんなコーヒー豆に対して調整が一切効かないとすれば、抽出された珈琲の味に湯の高い管理精度が活きるかは疑問に感じている。

だが明確に他機種と差別化を図れているのはバイパス注湯機構。開発者の思想の違いでレシピは各々存在し唯一絶対の正解が存在しないのが嗜好品の珈琲であり、今回搭載されたのがバイパス機構である。この機構自体はパフォーマンスに期待できるが明確な機能の差別化がこのバイパスのみに感じる。

暴論ではあるが上記の湯の管理精度を期待しないとする場合は外観とバイパス注湯のために他機種との差額化できた要素と感じてしまう。コストの高いマシンとして理解できる設計だが、期待するパフォーマンスが実際価格に見合うかどうかは厳しい印象。しかしコスパでバルミューダを見るのがそもそも間違いだと言われればそれまでではある。

まとめ

引用元:https://www.balmuda.com/jp/brew/

やはり期待するパフォーマンスの部分を見ても価格が頭から離れない。他機種と機能を見比べてコストパフォーマンス勝負をするには厳しい印象。しかし洗練され統一感のある外観から部屋に置きたくなる気持ちも十分に理解できる魅力的な製品。どの角度からこのコーヒーメーカーを見るかで評価は分かれるだろう。

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