Xtrfy M4 概要 360日経過レビュー
- 今回はXtrfyM4を昨年9月に先行提供を受けて360日経過レビュー
- 同社から販売されてるM1の後継機ではない点に注意
- Streetカラー9月17日発売、世界限定4000個シリアルナンバー付き
形状外観
- 軽量 右手用エルゴノミクス形状←エルゴノミクスでのハニカムマウスはまだ多くない
- 本体重量実測69gバンジーなしだと72g程度←軽量の中で平均的重量で癖がなく扱いやすい
- 豊富なカラーバリエーション、今回限定のStreetはビビットな配色で他のマウスにはない配色
- デザイン相性と挙動相性的に最近発売されたXtrfyGP4が良い。好きなXANOVAとの相性も良好
- 防塵防水滴処理のコンフォーマルコーティング←気軽に掃除可
- 丸形ハニカムデザイン←綿棒でクリっと掃除できる地味なメンテンナス性の高さ◎
- サイズ感は中間サイズ←手のおおきさを選ばないサイズ感はEC2に近く万人向けなサイズ
- サイドのクビレが大きい←カブセ○、ツカミ○、ツマミ持ちは傾くため好みが分かれやすい△
- 個人的にはツカミ持ちが最適性かと思われる
- 形状はM1と微妙に異る、左に括れをとる右手マウスEC2,RIVAL,ダーマ39と似た形状
- 後部の膨らみが大きめ、左後部の膨らみが印象的なタイプ
- ガワは肉厚、キシミ、変形など耐久面での不安はない
- 上表面UVコーティング←キメ細かいマットなプラスチック、サラサラ快適
- ケーブルは軽量柔軟を謳ったEZケーブル←耐久性◎見た目◎純正品には十分
- ケーブル生え際が上向き←引きずり対策になっている、最高
- ドライバレス、ソフト要らずで即使用可←PCにソフトを入れない悦び
- LEDが綺麗、サイドハニカムも演出に貢献←ソフト不要で変更可は嬉しい
- 同梱に[Xtrfy][GG]キーキャップ付属←Year!!
- ↓ヒートマップは手持ちのサーモグラフィーを元に見やすく再現 形状詳細は動画で
カブセ持ちで握った際の接触の強い箇所が暖色、接触の弱い箇所は寒色で表現している
センサースイッチ周りなど
- メインスイッチOmronのD2FC-F-7N(20M)
- クリックまで少ししなる遊びがある、全体的にはストロークがあり誤爆しにくい
- クリック戻りの力がやや弱め、ジッタークリックのような超連射は難しい
- サイドボタンHUANO製←Zowie的、やや硬めでカッチリしててサイドに最適
- サイドボタンの形状と配置が改善されており手を選びにくい
- スクロールは軽快で柔らかいノッチ感←音も静か、扱いやすく最高
- スクロール押し込みはやや固めで好みが分かれる
- 底面にDPI変更ボタンを配置したのは最高←各所誤爆防止が徹底されている
- センサーPixArt PMW 3389 をXtrfyがチューニング←1000Hz3389テスター問題は杞憂
- LODリフトオブディスタンス1.0mm←短すぎずで丁度いい
- センサー周りのソールは嬉しい←マウスパッドの微妙な凹凸対策になる
- PTFEテフロンソールは独自形状4枚+1枚の構成で予備が一式同梱←とても嬉しい
マウステスターでの計測
PMW3389の1000Hzテスター計測ブレ問題はコアなデバイスマニアに注目されており今回の計測でもブレる結果が出た。これはテスターソフト側の処理の問題であり、平均線に直せばブレも均等であるためPMW3389に問題があるわけではないのでテスターの分布図をシビアに気にする必要はないという説があり私も同意見である。個人的にテスターは気持ち程度のモノと認知している。同様にプロ採用率の高いLogitech製G PRO Wirelessもテスター上ではカウント飛びが多く報告されていたが採用における障害とはなっておらずプロトップシェアになっている。その点を踏まえていただけたらと個人的に思う。
1000Hz計測
500Hz計測
懸念点
- サイドハニカムは好みが分かれる←保持力が下がる傾向
- 形状が万人向けでマイルド←M1を求めてた人も多く、その層の欲する形状ではない
- クリック感の変化、誤爆対策として機能してるがM1の激軽クリック感と異なる
- スクロール押し込みがやや硬い印象
個人的願望
- サイドボタンがの出っ張りが親指スライドからするとやや浅い→ボタン出すか括れチョイ変えてくれるとハマる形状になるのでは
- 現状でも問題はないがスクロールボタン気持ち軽くしてくれると嬉しい
- サイドハニカムは評価分かれる、私はある理由でM4のサイドハニカムは好き(動画内で説明)
結論
360日経過して 総評とてもバランスの良いマウス。サイズは中間で選びやすくエルゴノミクス形状も攻めすぎないマイルドな形状で扱いやすい。マイルド形状と表面処理の変更、サイドハニカムであることから吸い付く保持力ではなくなったがM1から22%軽量化され問題を感じさせない。
M1は海外プロチームの意見を参考に作成されたように伺える、それゆえにサイズ感が大きく攻めた形状になっておりサイドボタンの配置もあってハマるかハマらないかの差が大きかった。M4は一般ユーザーの声を聞き各ボタンの誤爆対策と形状調整がなされた印象を受ける。そのうえでトレンドを取り入れたハニカムと軽量化、カラーバリエーションの展開とPMW3389の導入は時代に合わせて確実にブラッシュアップさせてきたと言える。
Xtrfy自体の評価は今記事ではあまり書かなかったが、とにかく現場思考という評価を私はしている。それこそプロのオフラインイベントで勝利へのサポートにフォーカスする現場思考。共通して全製品がドライバレス仕様で無駄がなく即使用出来るユーザーライクなプロダクト。
- H1ヘッドセットは極めて高い遮音性とフィット感、不要な環境音ノイズを抑えつつ効果音を際立たせるチューニングと雑音反響の少なさからくる抜群の定位
- K4キーボードは最もバランスがいいと評価できるメカニカル赤軸を採用、無駄な機能を削ぎ落としたシンプルなデザインながら、要所のキースタビライザーにグリスを注入してLubeすることで打鍵の向上を図るカスタム
Xtrfyは作りたいものをただ作るメーカーではなく、全製品がユーザーのニーズを中核に設計がなされている。M4の独自の軽量エルゴノミクスデザイン、B1マウスバンジーの唯一無二の独自形状。最近ではユーザーが認知できる性能進化も限界に近づいておりデバイスも開発が難しくマイナーアップデートが目立つようにも感じる、その中でXtrfyの製品展開は独自の魅力を放ち続けている。